
【後悔しない家賃設定】“強気で募集すればよかった”は本当に正解か?
賃貸経営をしているとよく聞くのがこの言葉です。
「もっと家賃を高く設定すればよかった…」
満室になると安心する反面、
「安すぎたのでは?」という後悔が出てくるのは自然な感情です。
ただ、結論から言うと
その考えは危険なケースが多いです。
今回は、不動産会社・管理会社の視点から
「本当に収益が最大化される家賃設定」について解説します。
■ 8万円 vs 8.5万円のリアルな損益
例えばこんなケース
8万円 → 即申込(空室なし)
8.5万円 → 3ヶ月空室
一見すると
「月5,000円アップだから得」
と思いがちですが、実は違います。
空室3ヶ月の損失
= 約24万円
この差額を回収するには
約51ヶ月(約4年以上)かかる
■ 平均入居期間とのミスマッチ
一般的に
入居期間は約3年
つまり
✔ 回収する前に退去する可能性が高い
ということです。
■ 経営者目線での結論
ここが重要です
「空室=最大の損失」
いくら家賃を上げても
✔ 決まらなければ収益はゼロ
✔ 空室期間は絶対に戻らない
これは経営でいう
キャッシュフロー最優先
と同じ考え方です。
■ さらに見落としがちなコスト
強気設定にはこんなリスクもあります
① 広告料(AD)増加
高く決めるために
広告料を1ヶ月追加
→ 実質さらに1ヶ月空室と同じ
② 機会損失
・繁忙期を逃す
・競合に先に決まる
一番痛いのはこれ
■ じゃあ強気設定はダメなのか?
結論
「タイミング次第でOK」
■ 正しい家賃戦略(実務で一番強い)
おすすめはこの3段階
① 退去予定〜募集初期
強気でスタート
理由
・一番条件の良い客が来る
・市場の反応が見れる
② リフォーム中
やや強気
③ 空室2週間経過
適正家賃へ修正
この「段階調整」が一番収益が安定します
■ 例外:強気でもいいケース
✔ 繁忙期(1〜3月)
✔ 競合が少ないエリア
✔ 学生エリア(需要強い)
✔ 新築・築浅
この場合は
“後追い需要”を狙える
■ 管理会社が一番重視していること
これは本音ですが
「まず埋めること」
理由はシンプル
✔ 空室は全てを無にする
✔ 利回りも意味がなくなる
■ よくある勘違い
❌ 利回りを守りたいから家賃を下げたくない
埋まらなければ利回り0%
❌ 高く貸したい
空室なら収益0円
■ まとめ
✔ 家賃は「高さ」ではなく「バランス」
✔ 空室リスクが最大の敵
✔ 最初は強気 → 反応見て調整が正解
■ 最後に(経営者としての考え)
賃貸経営は
“感情”ではなく“数字”で判断するゲーム
「もっと高くすればよかった」ではなく
「トータルでいくら残るか」
ここを基準に考えると
ブレない経営ができます。