古民家とは?賃貸物件の古民家を借りるメリット・デメリットを解説!
賃貸物件を借りる選択肢には一般的なアパートやマンションだけでなく、古民家もあります。
しかし古民家とはどのような家を指すのか、古民家に住むとどのようなメリット・デメリットがあるのかなどがわからず、借りる決心が付かない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、古民家の概要や賃貸物件の古民家に住むメリット・デメリット、借りるときの注意点について解説します。
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古民家とはどのような家のこと?
古民家は「名前からして古い家」だとはわかっても、具体的にはどのような家なのかのイメージが付きにくいことがあるでしょう。
まずは古民家とはどのような家を指すのか、定義について解説します。
古民家の定義とは?
古民家に対する明確な定義はありませんが、一般的には築50年以上が経過している一戸建てを指します。
ちなみに一般社団法人全国古民家再生協会によると、古民家とは「1950年の建築基準法制定以前に建てられた伝統的建造物」です。
伝統的建造物の特徴として、家を建てるときに金物を一切使用していない点が挙げられます。
金物を使っていないことから耐震性は大丈夫なのかと不安に感じるかもしれませんが、じつは木造の家は揺れを吸収する性質を有しているので、地震に対して不安を抱える必要はありません。
また床には畳や無垢材、壁には土が使われているなど、あたたかみのある空間が醸成されているところも特徴です。
古民家の寿命とは?
一般的に、木造住宅の寿命は30~50年ほどだといわれています。
しかしこれはあくまでも目安にしか過ぎず、定期的にメンテナンスをおこなって大切に住めば100年以上の長きにわたって住み続けることも十分可能です。
とくに古民家に用いられている構造材は、いまの家に使われているものとは違ってそもそもの耐久性が高いほか、経年によって強度が上がる特徴があります。
そのため築50年以上が建っている古民家でも、長期間にわたって快適に住むことが可能です。
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賃貸物件の古民家に住むメリット・デメリット
築年数が古いだけで借りるのを迷ってしまうかもしれませんが、古民家には多くのメリットがあります。
一方で古民家特有のデメリットもあるので、賃貸物件を借りるときには慎重に検討しましょう。
ここでは、賃貸物件の古民家に住むメリットとデメリットについて解説します。
メリット①風情を味わえる
賃貸物件の古民家に住むメリットのひとつは、風情を味わえる点です。
いまの住宅ではあまり見られなくなった縁側や大きな軒などは、古民家ならではの魅力です。
また経年によって趣深くなった柱や梁など、木の魅力をふんだんに味わえるところも賃貸物件で古民家に住むメリットといえます。
メリット②ゆったりとした生活を送れる
築年数が古い古民家は部屋数が多かったり、天井が高かったりと昔ながらの間取りをしている傾向があります。
そのため賃貸物件の古民家に住むと、よりゆったりとした生活を送れる点もメリットです。
同じ家賃でも築年数の浅い賃貸物件よりも古民家のほうが広い間取りであることが多いため、ゆとりのある空間で開放的に暮らしたい方におすすめです。
メリット③夏を快適に過ごせる
古民家には、暑い夏場でも快適に過ごせるような工夫がいっぱい詰まっています。
たとえば茅葺き屋根や瓦屋根には、太陽光による熱を家のなかに伝えにくくする効果があります。
また庇を長く設けることにより、直射日光が室内に直接入らないようにしている点も古民家ならではの特徴です。
メリット④家賃が安い
古民家には多くの魅力が詰まっている一方で、築年数が古く立地も悪いために家賃は安く設定されているケースが一般的です。
そのため、賃貸物件の古民家を借りると初期費用を抑えられるメリットもあります。
静かな環境で生活を送りたい、賃貸物件を借りるコストを少しでも抑えたい方に向いています。
デメリット①立地が悪い
古民家は、市街地から離れた場所に建っている傾向にあります。
そのため賃貸物件の古民家を借りると、市街地へのアクセスに不便さを感じてしまうかもしれません。
また古民家の周辺にはスーパーマーケットやコンビニエンスストアなど気軽に利用できる商業施設もあまりないため、日常生活における買い物に不便さを感じることもあります。
ただしインターネットショッピングが普及している現代にあって、買い物に困ることはそこまでないでしょう。
しかし通勤や通学面において不便さを感じる側面は否めないため、賃貸物件の古民家を借りるときには駅やバス停までどのくらいの時間がかかるのかを調べておくことが欠かせません。
デメリット②断熱性能が低い
古民家は当時の気候に合わせて建てられているため、現代の住宅のようにそこまで断熱性能は高くありません。
そのため、冬場には暖房代が余計にかかってしまう点はデメリットです。
また気密性に劣る面もあるので、冬には隙間風が入り込んで寒さを覚えることがあります。
賃貸物件の古民家を借りるときには、冬でも快適に過ごせそうかを確認しておくことが大切です。
デメリット③セキュリティ性能が低い
賃貸物件のなかには、オートロックや防犯カメラなどのセキュリティ機能が付いているところがあります。
しかし50年以上前に建てられた古民家は、基本的に開放的な間取りをしています。
そのため、いまの賃貸物件と比較するとセキュリティ性能に欠ける点は否めません。
防犯性能の高い賃貸物件を借りたいと考えている方には、あまり古民家は向いていないとえます。
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賃貸物件の古民家を借りるときの注意点
賃貸物件の古民家を借りるときには、いくつか押さえておきたい注意点があります。
実際に古民家に住み始めてからの後悔を防ぐためにも、事前に確認しておきましょう。
ここでは、賃貸物件の古民家を借りるときの注意点を解説します。
注意点①耐震性をチェックする
建築基準法が制定される前に建てられた古民家の多くは、現行の耐震基準を満たしていません。
古民家によっては大規模な地震が起きたときに建物が倒壊するリスクがあるため、借りる前に「伝統耐震診断」がおこなわれているかどうかを確認しておきましょう。
伝統耐震診断とは、古民家をはじめとする伝統的建造物の耐震性能を判断するものです。
伝統耐震診断によって一定の耐震性が確保されていることがわかれば、安心して古民家を借りられるようになるでしょう。
注意点②構造や設備の劣化をチェックする
賃貸物件の古民家を借りるときの注意点として、目には見えない構造や設備の劣化具合を確かめておくことが挙げられます。
ただし素人目に見ても判断はできないので、古民家鑑定や古民家床下インスペクションがおこなわれているかどうかを不動産会社に確認することをおすすめします。
注意点③地域のコミュニティになじめるかをチェックする
地方にある古民家を借りるときの注意点のひとつに、地域のコミュニティになじめるかのチェックが挙げられます。
地域に住む方々とのコミュニケーションがうまくいかなければ、住み続けるのが難しくなってしまうためです。
また、地域によっては伝統行事への参加を求められることもあります。
地域ならではの風習になじめるかどうかを確認したうえで、賃貸物件の古民家を借りるか検討しましょう。
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まとめ
古民家とは、一般的には築50年以上が建っている古い家を指します。
賃貸物件の古民家には家賃が安い、ゆとりのある生活を送れるなどのメリットがある一方で、利便性が悪い、セキュリティ性に劣るデメリットもあります。
賃貸物件の古民家を借りるときには耐震性能や劣化状況、地域のコミュニティになじめそうかを確認しておくことが大切です。
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