千葉市稲毛区の住みやすさは?町の概要と住環境と家賃相場を解説

千葉市稲毛区の住みやすさは?町の概要と住環境と家賃相場を解説

仕事や子育ての都合で千葉市稲毛区への引っ越しを検討している方も多いでしょう。
知名度の高さだけで住むエリアを決めてしまうと、イメージと実生活のギャップを感じる可能性があるため、住みやすい町かどうかを多角的に判断しなければなりません。
こちらの記事では、千葉市稲毛区の概要と住みやすさをお伝えしたうえで家賃相場について解説します。

千葉市稲毛区の概要

千葉市稲毛区の概要

稲毛区(いなげく)は、千葉市の北西部に位置し、市内では2番目に面積が小さい町ですが、人口密度が最も高いのが特徴的です。
ここでは、千葉県稲毛区の概要として人口と歴史について解説します。

人口

千葉市稲毛区の人口は約16万人で、千葉市全体の人口の約16%を占めています。
もともとは軍用地として使われていた地域ですが、平坦な地形を活かして、現在では工業地域や準工業地域として使用されており、多くの労働者の拠点となっています。
さらに、約35分で東京駅にアクセスできる優れた交通網によって、ベッドタウンとして生活拠点にする方も多いです。
そのほか、千葉大学や千葉経済大学などのキャンパスが建てられており、学業のために移り住む学生たちもいます。
産業・交通アクセス・教育機関などの充実が稲毛区の人口数を支えているといえるでしょう。

歴史

明治時代から昭和時代には、交通の便が良いという理由で、別荘や別邸の人気スポットとして注目されていました。
明治時代に名を馳せた実業家・神谷伝兵衛さんの稲毛別荘は、国の有形文化財として保存・管理されています。
大正時代から昭和時代には、平坦な地形が軍の施設を作るのに適していると評価され、千葉陸軍戦車学校・千葉陸軍防空学校・陸軍歩兵学校などが建てられました。
昭和20年頃、開拓計画によって広大な荒地が農地へと変わり、温暖な気候を生かした都市農業が盛んになります。
ほかの周辺地域と比べると、稲毛区は市街地としての開発が進んだため農家数は限られていますが、直売用の野菜を生産しています。
昭和30年頃、大々的な埋め立て計画によって海水浴や潮干狩りが楽しめる稲毛海岸が誕生しました。

千葉市稲毛区の住環境と住みやすさ

千葉市稲毛区の住環境と住みやすさ

千葉県稲毛区を生活拠点にする方が多い理由として、住みやすい住環境が揃っている点が挙げられます。
住みやすさを重視するのであれば、生活に必要なものを揃えるためのお店や主要都市へのアクセスのしやすさなどをチェックしておきましょう。
ここでは、5つの項目に分けて稲毛区の住環境について解説します。

交通アクセス

千葉県稲毛区は、路線バスが充実しているため、周辺地域で用事があるときは小回りできる路線バスの利用をおすすめします。
さらに、区内では主に3つの路線が通っています。

●JR総武線稲毛駅・西千葉駅
●京成電鉄千葉線京成稲毛駅・みどり台駅
●千葉都市モノレール1号線作草部駅・天台駅・穴川駅・スポーツセンター駅


東京駅・品川駅・千葉駅などの主要駅に直通でアクセスできるJR総武線が運行しているため、通勤通学に役立ちます。
さらに、千葉駅経由で成田エクスプレスを利用すれば成田空港までのアクセスはたったの40分です。
稲毛駅からは羽田空港行きのシャトルバスが運行しているため、国内外問わず飛行機を利用するときにもアクセスが簡単です。

買い物スポット

稲毛駅を中心とする駅周辺には、商業施設・スーパーマーケット・ドラッグストアなど食品や日用品を揃えられるお店が多数あります。
24時間営業のお店もあるため、残業や夜勤がある職種の方でも利用しやすいです。
基本的な生活用品は揃えられる充実度ですが、電車を使って都心や主要都市まで足を伸ばせば、大型商業施設で買い物ができます。

子育て環境

千葉県警の公開している犯罪統計データによると、稲毛区の刑法犯認知件数は過去10年間で減少傾向にあり、比較的治安の良い地域といえます。
区内には高等学校7校・国内唯一の放射線医療の研究機関・千葉大学・千葉経済大学・敬愛大学などがあり、教育環境の充実度も高いです。
子育て支援制度として産後ケアや働きながら子育てを支援するサービスなども充実しているため、のびのびとした環境で子どもを育てられます。
さらに、総合病院や専門クリニックも点在しているため、子どもの病気や怪我にもすぐに対応できます。

観光スポット

埋め立て計画によって稲毛海岸が誕生したため、海水浴や潮干狩りの時期になると、海岸沿いには多くの方が集まります。
そのほかにも、ちば遺産100選にランクインした稲毛浅間神社や約800年の歴史を持つ大日寺などが定番スポットとして人気です。
千葉県総合スポーツセンター・宮野木スポーツセンター・園生の森公園など、体を動かしたり地域交流をしたりする施設も充実しています。

千葉市稲毛区の家賃相場

千葉市稲毛区の家賃相場

千葉県稲毛区にある賃貸物件の家賃相場は、おおよそ4万円台から17万円以上です。
立地や間取りなどによってそれぞれの家賃相場は大幅に異なるため、物件選びの優先順位を立てたうえで予算に合った部屋を探しましょう。
ここでは、暮らし方別に家賃相場について解説します。

一人暮らしの場合

一人暮らしに推奨される専有面積は、約18~25㎡といわれており、1R・1K・1DK・1LDK・2Kの間取りがおすすめです。
大学生やフル出勤する会社員であれば、部屋で過ごす時間が限られるため、家賃4万~7万円程度の1Rや1Kのような間取りを選択しても良いでしょう。
一方で「リモートワークが多いから一人暮らしでも仕事とプライベートの空間を分けたい」と考えるのであれば、家賃5万~9万円程度の1DK・1LDK・2Kがおすすめです。
同じ間取りでも、築年数・立地・セキュリティを重視すると家賃は高くなります。
「初めての一人暮らしでインターホンやオートロックはほしい」「仕事や学校が忙しいから駅近が良い」などのこだわりがあれば、間取りを狭くするか予算を上げる必要があります。

カップルの場合

カップル(二人暮らし)に推奨される専有面積は、約30~50㎡といわれており、1LDKもしくは2LDKの間取りがおすすめです。
家賃の節約や結婚を見据えて同棲を始めるカップルが多いですが、1Rや1Kの物件だと就寝時間を合わせる必要があったり揉め事があっても同じ空間にいなければならなかったり、何かと不便です。
また、一人暮らし向けの間取りでは二人暮らしを認めていない物件も多数あるため、そもそも賃貸借契約ができない可能性があります。
このような理由から、二人で使う寝室やそれぞれの個室を用意できるだけの広さがある間取りをおすすめします。
家賃相場は8万~13万円ほどですが、共働きであれば一人暮らしほど家賃負担は大きくなりません。

ファミリーの場合

ファミリーに推奨される専有面積は、家族の人数にもよりますが約40~75㎡といわれており、個室が2つ以上ある2LDK以上の間取りがおすすめです。
子どもが小さいうちは同じ寝室で親子が寝るケースも多いですが、子どもの成長にあわせて個別が必要になるケースも出てきます。
2LDK以上の間取りとなると家賃相場は13万~17万円以上かかるため、間取りを優先しつつ家賃を抑えるためには、駅から離れたエリアなどを中心に探す必要があります。

まとめ

千葉市稲毛区は、昔から別荘地として人気がありますが、現在も交通アクセスや子育て環境などが評価され多くの方の生活拠点となっています。
工業地域でありながら教育施設も充実しており、住みやすさを重視する方におすすめです。
費用相場は4万~17万円以上が目安になるため、生活スタイルや誰と暮らすかによって物件選びをしましょう。