
巡回しない賃貸管理とは?
防犯カメラ管理のメリット・デメリットを解説
最近、不動産業界で少し話題になっているのが
**「巡回しない賃貸管理」**という新しい管理の形です。
2026年2月、大手管理会社がプレスリリースで
「巡回をしない賃貸管理」を発表したことがきっかけで、
業界内でも注目されています。
今回はこの新しい管理方法について、
賃貸管理の現場目線で解説していきます。
そもそも「巡回」とは?
賃貸管理では、管理会社が定期的に物件を見回る
巡回管理という業務があります。
例えば多くの管理会社では
週1回巡回
月1回巡回
などの頻度で現地を確認します。
巡回では主に次のようなチェックを行います。
共用部のチェック
ゴミ置き場が荒れていないか
駐輪場が乱れていないか
共用灯が切れていないか
不審物がないか
建物の状況確認
外観の破損
共用部分の汚れ
郵便受けの状態
こうした確認をすることで
物件の管理状態を保つ役割があります。
巡回しない賃貸管理とは?
今回発表された新しい管理方法は
防犯カメラを使って遠隔管理する仕組みです。
具体的には
共用部に防犯カメラを設置
インターネットでリアルタイム確認
管理会社が遠隔で監視
という形です。
つまり
人が現地に行かなくても
物件の状況を確認できる
という仕組みになります。
なぜ巡回をなくすのか?
最大の理由は
業務効率化です。
例えば
移動時間
点検時間
人件費
などを削減できます。
仮に
往復移動:60分
点検作業:15〜20分
だった場合、
1回の巡回で1時間以上の時間がかかります。
これをカメラ管理にすることで
管理会社のコストを大きく削減できるのです。
防犯カメラ管理のメリット
この管理方法には、いくつかメリットがあります。
①リアルタイムで状況確認できる
通常の巡回では
週1回巡回 → 次の日にゴミ置き場が荒れる
ということもあります。
しかし防犯カメラなら
問題をすぐ確認できる
というメリットがあります。
②管理コストの削減
巡回を減らすことで
人件費削減
移動コスト削減
が可能になります。
その分
サービス向上
管理費抑制
につながる可能性があります。
③トラブル抑止効果
防犯カメラがあることで
不法投棄
不審者
マナー違反
などの抑止効果も期待できます。
巡回しない管理のデメリット
一方で、現場目線では
気になる点もあります。
①カメラに映らない場所がある
当然ですが
カメラは映る場所しか確認できません。
例えば
建物裏
共用部の細かい部分
見えにくい場所
などは確認できない可能性があります。
②現地に行かないと分からないことがある
賃貸管理では
現場の雰囲気も重要です。
例えば
建物の匂い
軽微な汚れ
住民トラブルの兆候
などは
実際に現地に行かないと分からないケースが多いです。
③細かい異変に気づきにくい
例えば
郵便ポストに郵便物が溜まっている
ガスメーターが止まっている
入居者の生活異変
などは
カメラだけでは気付きにくいことがあります。
中小管理会社の考え方
大手企業の場合
管理戸数が多い
物件が全国にある
スタッフ数が多い
という事情があります。
そのため
仕組み化・効率化
が重要になります。
しかし地域密着型の管理会社の場合は
少し考え方が変わります。
現地巡回には価値がある
現場を実際に確認することで
建物状態の把握
入居者の生活状況
小さな異変
に気付くことができます。
そして
大家さんにリアルな報告ができる
という価値があります。
これからの賃貸管理の流れ
今後はおそらく
大手
効率型管理
(AI・カメラ・アウトソーシング)
地域密着
現場重視型管理
という形で
管理のスタイルが分かれていく可能性があります。
まとめ
巡回しない賃貸管理は
✔ 業務効率化
✔ リアルタイム監視
などのメリットがあります。
一方で
現場確認が減る
細かい異変に気付きにくい
というデメリットもあります。
賃貸管理は
物件の状況や管理会社の方針によって
最適な方法が変わる
と言えるでしょう。